【近況報告】 北辰製品との懐かしい出会い

 旅先で懐かしい北辰電機の製品に出会ったという嬉しいご報告をいただきました。
製品との出会いで、過去の思い出がよみがえったご様子です。皆様も、会いに行かれてはいかがでしょう。辰友会事務局

<令和6年7月吉日>北辰製品との懐かしい出会い
押 元  勉
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 伊豆、伊東に、昭和初期の和風建築を残す、“東海館”という建物があります。 昭和3年に、3階建ての温泉旅館として創業されたこの建物は、当時の腕利きの棟梁達が各階を分担し、技を競い合いながら建築が進められたそうで、欄間や明かり取りの窓等、その内装は見応えがあります。
平成9年に、温泉旅館としての幕を閉じ、今は市の文化施設として、保存維持されています。
 今年の春、初めてここを訪れた時、思いがけない懐かしい出会いがありました。
“北辰電機製の映写機とスピーカー”が展示されていたのです。
受付の方にお話を伺うと、昭和40年頃まで、館の娯楽室で使用されていたそうです。
 私は入社1年目に配属になった、“トレーニングセンター”の頃を思い出しました。
同期二人と、お客様の研修のお手伝いをし、毎回、研修の始めには、この映写機を操作して、会社紹介の映画を皆さんに見ていただきました。映画が終わって、皆さんから拍手をいただいた時、お客様と一番近くにいる緊張を感じながら、最終日まで頑張ろうと気を引き締めていました。
 この映写機に出会った時、私の脳裏には、昔の下丸子工場の様子や、お世話になった方々、夏のビアパーティー等、懐かしい出来事が次々と心によみがえってきました。
目の前の映写機には、“ご苦労さまでした、ゆっくり休んで下さい。”と言って別れてきました。
受付の方のお話では、今回の私の様に“この映写機は、私が勤めていた会社のもので”と、声を掛けられた方が以前にもいらっしゃったそうです。
 これからも、展示が続けられて多くの方に見ていただける事を願っています。
私も、又会いに行きたいと思っています。