【嬉しいご報告】 日本記録・85歳5ヵ月で国家試験
「第一級アマチュア無線技士」に合格

 日本最高齢合格という嬉しいご報告をいただきました。
今回ここに紹介するのは、長年の夢をあきらめずに実現され日本最高齢合格という偉業を作られた内山様のお話です。ご覧いただき元気のお裾分けになれば幸いとのことです。辰友会事務局

<令和6年3月吉日>日本記録・85歳5ヵ月で国家試験「第一級アマチュア無線技士」に合格内山 輝胤(うちやま てるたね)
 私が北辰電機に入社したのは昭和32年である。日本でアマチュア無線局の開局が許されて間もない頃であった。当時の北辰電機には取締役の中松さんがJA1VF、同じく取締役の高尾さんがJA1VZのコールサインでアマチュア局を運用されており、新入社員の私にとっては憧れの的であった。
しかし「電波は有限」貴重な資源を遊びに開放するのは・・・・と言う社会の風潮は予想以上に厳しくて国家試験はとても難しいものであった。
一年先輩の丹内清光さんがJA1BOK局を開局され、私も数年かかってようやくJA1BTG局を開局した。しかし、仕事の関係で長い間、中国に駐在している間に無線局の免許が失効し、JA1BTG局のコールサインは他人の物となってしまった。

 あれから60年、耳は遠くなり、眼は良く見えず、認知症が心配な年齢となり、自動車の運転免許証も10年ほど前に返納した。このままではいけないと思い、昨年のお正月に憧れの「第一級アマチュア無線技士」の国家試験にチャレンジすることを誓った。
アマチュア無線技士の資格を有する人は一級から四級まで約300万人も居るそうだが、一級の資格を有する人は全体の僅か0.9%だそうである。
毎日、午前中の2時間を勉強に費やし、常用対数・デシベルの計算、虚数、三角関数、半導体、電子回路、電波伝搬、モールス通信、電波法規など、過去10年間に出題された問題を何回も何回も繰り返し勉強した。
0.3010   0.4771  2.718  3.1416   1.414   1.732  などの定数が頭の中に深く刻み込まれた。
その甲斐があって首尾良く合格、全く予想していなかった事であったが日本記録認定協会から「これまでの最高齢合格者ですよ」と立派な認定証をいただいた。

 過去の最高齢合格者は76歳、私は85歳5カ月なので大幅な記録更新だったようである。元気のお裾分けをしたいと考えてご報告させていただく次第です。

認定書の写真